2006年度上智大学シラバス

2006/03/06更新
◆統計学と国際社会1 - (前)
松原 望
○科目サブタイトル
計量的方法による(主として)国際関係論の方法論入門コース
○講義概要
内外において、国際関係論における計量的方法による実践的分析へのニーズは高い。講義の内容は(1)常識レベルの「数」知識、(2)データ分析、(3)ゲーム理論、(4)確率の理論と応用(例:リスク分析)、(5)意思決定、(6)エクセルによる応用実習であるが、そのうち(3)の詳しい部分はは社会科学方法論を履修されたい。数学レベルは問わないが(おおむね高校数I)、「エクセル」搭載のPCおよびインターネットの利用可能が条件。講義は「わかりやすく」「面白く」「ためになる」内容が中心。数学苦手の人も歓迎。試験はテキスト、自筆ノート持ち込み可。本講義のII履修予定者は履修要。
○評価方法
出席状況(30%)、レポート(35%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(35%)
上記評価3部門は独立で、互いに補うことはない。レポートを出さなくても、出席点、試験点があればよい、などと考えないこと。レポート中心。ただし、試験もレポートも基礎レベル。方法論中心で、他学部も歓迎。
○テキスト
松原 望『社会を読み解く数理トレーニング (社会科学方法論、本講義IIと共通)』 東京大学出版会
○参考書
松原 望『わかりやすい統計学』丸善
松原 望(編)『統計学のキーワード100』弘文堂
○必要な外国語
英語(部分的)
○他学部・他学科生の受講

○ホームページURL
http://www.qmss.jp/education/ (メイリング・リストと共用)
○授業計画
1質的研究と量的研究の関係、数の常識と用語解説
2統計の基礎知識、ML登録
3エクセルで国際的データを扱い、レポートを書く
4社会調査と分析法
5ケース・スタディーI:権威主義的性格尺度(Fスケール)とその分析
6統計分析法I:統計的検定の考え方と実際(比較の方法)
7統計分析法II:クロス集計の考え方と実際(因果関係の証明法)
8統計データのいろいろ(時系列と横断面)、その見方と表し方
9ケース・スタディーII:地球環境データ、株式利回りデータ、安全保障データ
10相関関係の分析(相関係数)
11統計的予測の方法(回帰分析)
12インターネットと統計データ
13ケース・スタディーIII:国際政治経済データの分析

  

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