2006年度上智大学シラバス

2006/02/01更新
◆比較社会学1 - (前)
野宮 大志郎
○講義概要
本講義では,比較社会学を概括的に眺める作業を行う。比較社会学とは何であるのか,どのような方法をとるのか,またこの領域での代表的な作品にはどのようなものがあるのかを紹介する。また,学生の中からプレゼンテーション・グループを募り,参加型の授業をおこなう。
○評価方法
授業参画(20%)
出席はとらない。授業への参画(質問・コメントなどの発言:20点)とプレゼンテーション(25点)をクラスへの貢献(総計45点)とする。期末エッセイ(60点)とクラスへの貢献(45点)の総計105点を得点上限とするが、評価は大学基準に基づく評価(例えば90点以上はA)をおこなう。
○テキスト
R.P.ドーア『『イギリスの工場・日本の工場』』 ちくま学芸文庫
E.デュルケーム『『自殺論』』 中公新書
○参考書
斎藤修『『比較史の遠近法』』
マルクス『『共産党宣言』』
ハンチントン『『文明の衝突』』
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1イントロダクション/オリエンテーション
2比較研究の基本形(1):特殊性と差異の追求 1
デュルケーム『自殺論』:第一篇 序、1章
3比較研究の基本形(1):特殊性と差異の追求 2
デュルケーム『自殺論』:第一篇 4章
4比較研究の基本形(1):特殊性と差異の追求 3
デュルケーム『自殺論』:第二篇 2章
5比較研究の基本形(1):特殊性と差異の追求 4
デュルケーム『自殺論』:比較の特徴とまとめ
6比較研究の基本形(2):原因を追究する比較 1
 ドーア『イギリスの工場・日本の工場』:序、3章
7比較研究の基本形(2):原因を追究する比較 2
 ドーア『イギリスの工場・日本の工場』:14章
8比較研究の基本形(2):原因を追究する比較 3
 ドーア『イギリスの工場・日本の工場』:15章、特徴、まとめ。
9比較のバリエーション:学生Presentation 1:
 「仮想」比較:斎藤修『比較史の遠近法』
10比較のバリエーション:学生Presentation 2:
 「窮乏」の比較:猪俣津南雄『窮乏の農村』
11比較のバリエーション:学生Presentaion 3:
(以下のいずれかとするが、後に判断する。)
 「組織」の比較:『国境を越えるネットワーク』目加田説子
 「文明」の比較:『文明の衝突』S.ハンチントン
12wrap-upと質問
13期末エッセイ

  

Copyright (C) 2006 Sophia University
By:上智大学 学事センター