2006年度上智大学シラバス

2006/03/06更新
◆社会科学方法論 - (前)
松原 望
○科目サブタイトル
社会を読み解く「ゲーム理論」の基礎入門コース。前年度「面白い」の評判あり。
○講義概要
今日マスコミにも登場する「囚人のジレンマ」「チキン・レース」などの「ゲーム理論」の入門を通じて、人間関係、社会関係、国際関係の理解の
カギを探る。数学レベルは問わないが、「エクセル」搭載のPC,インターネットの利用可能が条件。数学苦手の人も歓迎。「わかりやすく」「面白く」「ためになる」(松原3モットー)講義。外国研究と統計学(後期)、
統計学と国際社会I,II(前、後期)の履修者には必要。試験はテキスト、
自筆ノート持ち込み可。
○評価方法
出席状況(30%)、レポート(35%)、前期学期末試験(授業期間中)(35%)
上記3部門評価のどれも重要で、互いに点数を補うことはできない。レポート作成の達成感の喜びがポイント。レポート、試験はいずれも基礎レベル。やる気のある若人向き。テキストは4~12章中心、各章1回の進度。1~3章は後期。他学部歓迎。難しそうな割には試験は易、との感想あり。
○テキスト
松原 望『社会を読み解く数理トレーニング (後期も使用)』 東京大学出版会
○必要な外国語
英語(部分的)
○他学部・他学科生の受講

○ホームページURL
http://www.qmss.jp/education/ (メイリング・リストと共用)
○授業計画
1家族から国際社会まで:「ゲーム理論」とは?
2意思決定の基礎情報
3多数の決定(民主主義の評価)
4不確実性と意思決定(確率と社会)
5社会ゲームの基礎はここから
6非ゼロサム・ゲームの世界(囚人のジレンマ、チキン・レース、あなたと私の仲だからゲームetc.)
7協力の価値
8ゲーム理論の発展I(コモンズの悲劇=地球環境問題、戦略と権力etc.)
9ゲーム理論の発展II(タカ・ハトゲーム=強者は強いか)
10政策の見方・立て方
11環境と政策
12特論:国際関係の見方
13特論:「日本の悲劇」と我が国のこれから

  

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