2006年度上智大学シラバス

2006/02/01更新
◆比較社会学2 - (後)
野宮 大志郎
○講義概要
本講義の前半では,比較社会学から見た現代社会の相貌を論じる。具体的には,「都市化」「農村変動」「移民」「ストリート・コーナー」などのトピックを題材にして社会の現在を観察する。同時に,これらの題材を用いて受講生に比較作業をおこなう機会を提供する。後半では,比較認識論とオリエンテーション,比較戦略,比較ロジックなど比較社会学の方法論に焦点を当てたい。また,学生参加型の授業をおこなう。
○評価方法
授業参画(20%)
出席はとらない。授業への参画(質問・コメントなどの発言:20点)とプレゼンテーション(25点)をクラスへの貢献(総計45点)とする。期末エッセイ(60点)とクラスへの貢献(45点)の総計105点を得点上限とするが、評価は大学基準に基づく評価(例えば90点以上はA)をおこなう。
○テキスト
以下のテキストを主に用いるが詳細は適宜指示する。
R.・スミス『『来栖 むらの近代化と代償』』
J.H.ベイリー『『地域社会の変貌:岩手県田野畑村をめぐって』』
W.F.ホワイト『『ストリート・コーナー・ソサイエティー』』
○参考書
以下の参考書などを主に用いるが、詳細は授業時に指示する。
E.リーボウ『『タリーズコーナー』』
N.J.スメルサー『『社会科学における比較の方法』』
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1イントロダクション/オリエンテーション
2現代社会の相貌:国際比較と国内地域社会比較 1
 現代における都市化(1):D.N.『都市化と自殺:日米比較』
3現代社会の相貌:国際比較と国内地域社会比較 2
 現代における都市化(2):D.N.『都市化と自殺:日米比較』
4現代社会の相貌:国際比較と国内地域社会比較 3
 時間軸にもとづく比較:D.N.『s町の民俗変化』
5プレゼンテーション:現代日本の農村変動 1
 R.スミス『来栖 むらの近代化と代償』
6プレゼンテーション:現代日本の農村変動 2
 J.H.ベイリー『地域社会の変貌:岩手県田野畑村をめぐって』
7プレゼンテーション:現代日本の農村変動 3
 クロス・リーディング
8プレゼンテーション:ストリートの貧困とアメリカの姿 1
 W.F.ホワイト『ストリート・コーナー・ソサイエティー』
9プレゼンテーション:ストリートの貧困とアメリカの姿 2
 E.リーボウ『タリーズコーナー』
10プレゼンテーション:ストリートの貧困とアメリカの姿 3
 クロス・リーディング
11比較研究方法論 1
比較認識論・比較のオリエンテーション
12比較研究方法論 2
さまざまな比較戦略
13期末エッセイ

  

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