2006年度上智大学シラバス

2006/02/28更新
◆国際法社会学(ケース・スタディ)2 - (後)
川口 和子
○科目サブタイトル
現代国際社会における国際連合憲章の意味と、紛争解決における機能
○講義概要
20世紀の国際関係の最大の業績は「戦争を含む武力行使の違法化」が達成されたことである。これによって,国際社会における平和秩序の維持の仕方がどのような構造的転換をしたかについての歴史を理解する。具体的に,国際連合憲章において,紛争解決や国家の安全保障の手続きがどのように制定されているかを把握する。次いで実際の紛争の事例をあげながら,国連憲章の規定がどのように運用されているか,その過程で法規範の意味と、それを解釈する各国家及び国際組織の政治的意思がどのように働いているか、その法社会学的メカニズムを考察する。
○評価方法
出席状況(10%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(90%)
○テキスト
その都度、授業中に指示する。
廣瀬和子『『国際法社会学の理論-複雑システムとしての国際関係』』 東京大学出版会,1998年
廣瀬和子・綿貫譲治編『『新国際学―変容と秩序』』 東京大学出版会,1995年
○参考書
その都度、授業中に指示する。
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1イントロダクション:冷戦後世界における国際社会の特徴とそこにおける秩序形成のあり方について

  

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