2006年度上智大学シラバス

2006/02/28更新
◆国際法社会学(理論)1 - (前)
川口 和子
○科目サブタイトル
国際法の国際関係における位置と機能
○講義概要
私は,社会科学の任務は,社会を全体的に把握し,統一的な枠組みのもとに,望ましい社会の構想を提示することであると考えている。実際には,法律学,経済学,政治学,社会学などに専門分化し,それぞれが,複雑な社会現象の一部分を明らかにするにとどまっている。本講義では,システム論に基づいて社会現象および国際関係の総合的把握をめざす。システム論の基本的な考え方を紹介しながら,システムと行動,社会と法,全体と個,変化と秩序などがどのように把握され,分析されるかを考察する。そして法がどのような社会的実態に対応して形成され,それによってどのように社会の実態を制御しているかを考察する。参加者は,国際法社会学(理論)2,国際法社会学(ケース・スタディ)をひき続き履修することを勧める。
○評価方法
出席状況(10%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(90%)
○テキスト
廣瀬和子『『紛争と法―システム分析による国際法社会学の試み』』 勁草書房,1970年
○参考書
川島武宜『『日本人の法意識』』岩波書店,1967年
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1「国際法社会学」という学問の特徴を理解するために、国際法がどのような法で、どのようにして形成されてきたかを講義する。

  

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