2006年度上智大学シラバス

2006/02/21更新
◆ロシア・ユーラシアの国際関係A-2 - (後)
末澤 恵美
○講義概要
 この授業では、旧ソ連のいわゆる欧州部(エストニア、ラトヴィア、リトアニア、ベラルーシ、ウクライナ、モルドヴァ)の政治及び外交に焦点をあてる。具体的には、これらの国々の独立の経緯、ソ連崩壊後の国家建設・国民統合・民主化の問題、欧米・ロシア等との関係、地域協力といった観点から考察し、複雑なこの地域の個々の状況と全体像の把握を試みる。
○評価方法
出席状況(20%)、授業参画(20%)、レポート(60%)
○テキスト
特になし。授業においてテーマ毎にレジュメ・資料を配布する。
○参考書
下記以外は授業においてテーマ毎に紹介する。
田畑伸一郎・末澤恵美編『CIS:旧ソ連空間の再構成』国際書院、2004年
中井和夫『ウクライナ・ナショナリズム -独立のジレンマ-』東京大学出版会、1998年
服部倫卓『不思議の国ベラルーシ -ナショナリズムから遠く離れて-』岩波書店、2004年
○他学部・他学科生の受講
可 (他学部受講可だが、ロシアについて基礎的な知識をもっておくことが望ましい。また、授業ではロシア語の専門用語を紹介する旨、予め了承されたい。)
○授業計画
1ウクライナの歴史:ナショナリズムと独立
2ウクライナの内政:国家建設・国民統合
3ウクライナの外交:ロシアとEU・NATOのはざまで
4「バラ革命」(グルジア)、「オレンジ革命」(ウクライナ)、「チューリップ革命」(キルギスタン)
5ベラルーシのアイデンティティとロシアとの関係
6ルカシェンコ独裁体制下のベラルーシ
7モルドヴァの動向とプリドニエストル紛争
8CISとは何か
9EU・NATOの東方拡大とロシア
10EUの東方拡大とWNIS
11バルト3国の独立と「欧州復帰」
12EU・NATOの東方拡大とバルト3国
13環バルト海地域協力

  

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