2006年度上智大学シラバス

2006/02/24更新
◆フランス文化研究E-1(日仏文化交流史) - (前)
村岡 正明
○講義概要
幕末期から大正期において日仏の文化交流に貢献した典型的な日仏人20余名を取り上げ、外交・軍事・宗教・産業技術・法律・経済・文学・美術などの領域で現在の私たちの暮らしを培う礎となっているフランス文化の移植の現場を、彼らの伝記的史実や成し遂げた事績に基づき、できるだけ彼らの苦しみや喜びを追体験する努力を重ねつつ検討する。また、来日したフランス人と渡仏した日本人が、激変する国際関係のなかでいかに生き、その後の両国の文化形成にいかに寄与したかを検証する。
○評価方法
出席状況(30%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(70%)
○テキスト
コピーを配布する。
○参考書
授業中に適宜紹介する。
○必要な外国語
フランス語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1講義内容の説明
2支倉六右衛門とラ・ペルーズ
3クールテ神父の殉教
4ドゥーフの『拂郎察辞範』
5村上英俊の仏和辞典編纂
6幕末遣仏使節団
7カションの横浜仏語伝習所
8横須賀製鉄所とヴェルニー
9横須賀製鉄所の伝習
10川島忠之助訳『八十日間世界一周』(その1)
11川島忠之助訳『八十日間世界一周』(その2)
12中江兆民の渡仏
13中江兆民と『三酔人経綸問答』

  

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