2006年度上智大学シラバス

2006/04/07更新
◆産業論特講Ⅰ - (前)
秋元 征紘
○科目サブタイトル
グローバル化社会における戦略的経営の実践と企業家精神
○講義概要
地球化社会の到来は「日本的経営」の終焉をもたらした。一方グローバル企業による創造性に富んだ「戦略的経営」は、世界的な市民権を獲得している。また現代の「企業家」にとっての最も大切な資質は、自ら「志/ビジョン」を描き、明解な「目標/戦略」を策定し、構成員にその正しい理解を促し、構成員/顧客との間に「感情的な絆」を構築出来る能力とされる。本講では、古典的な概念としての「企業家精神」、「日本的経営」の検証と、NSK、KFC、ペプシ、ナイキ、LVMHといった、講師自らが経営に携わったグローバル企業の戦略的経営の実践内容の分析を通じて、現代の世界で期待される「企業家精神」を明らかにする。
○評価方法
出席状況(20%)、授業参画(10%)、リアクションペーパー(10%)、レポート(60%)
○テキスト
細川護煕、井上ひさし、江畑謙介、秋元征紘ほか計9名著『「新・リーダーの条件―新しい世界を築く人びとのために」』 上智大学出版、2006年4月末日出版予定
○参考書
根井雅弘著『「シュンペーター」―企業家精神・新結合・創造的破壊とは―』講談社、2001年
ジェームス・C・アベグレン著、山岡洋一訳『新・日本の経営』日本経済新聞社、2004年
ガース・サロナー、アンドレア・シェパード、ジョエル・ボドルー著、石倉洋子訳『戦略経営論』東洋経済新報社、2002年
○他学部・他学科生の受講

○ホームページURL
http://www.itvjapan.com/women/1.asp
○授業計画
1体験的キャリアパス論:
   「志」、「創造的戦略」と「パッション」が勝利を導く
2J.A.シュンペーターの「企業家精神」:
   「静態」「動態」「企業家の新結合による革新」「創造的破壊過程」は現代に生きるコンセプト
3J.C.アベグレンの日本的経営論:
   「日本的経営」は終焉したか
4グローバルな人材流動時代の「人材価値」とは:
   「能力Qセルフ・プロデュース」ビジネス社、2002年
(ゲスト:東京エグゼクティブ・サーチ㈱(TESCO)加藤春一社長)
5グローバル企業の戦略的経営Ⅰ:
   KFCと「ピープルズ・ビジネス」
6グローバル企業の戦略的経営Ⅱ:
   ペプシ・コーラの「ビッグ・アイデア」とナイキの「感情的な絆」
7グローバル企業の戦略的経営Ⅲ:
   LVMH/ゲランにおける「伝統と現代性」及び「大きい会社/小さい会社」
8グローバル企業の戦略的経営Ⅳ:
   ファッション・ブランドにおける化粧品マーケティング
(ゲスト:パルファン・クリスチャン・ディオール・ジャポン㈱堀口恵理マーケティング・ディレクター)
9戦略計画と昇給/昇進をリンクさせる:
   LVMHのMPPプログラム
(ゲスト:LVMHジャポン㈱遣田人事本部長)
10グローバル企業の戦略的経営計画:
   「志/ビジョン」、内的/外的要因の「SWOT分析」に基ずく「目標/戦略」「行動計画/予算」の策定とその意義
11SUPCマトリックス:
   構成員による、目標/戦略の論理的な理解とパッショネートなコミットメント、「感情的な絆」の計測の試み
12グローバルなキャリア・ビジョンと志:
   自身のキャリアパスを戦略的に考える
(ゲスト:ウィンワークス㈱渡辺邦昭社長)
13グローバル社会におけるリーダーシップと「企業家精神」:
   総集編としてQ&Aを中心に
(ゲスト:TESCO加藤春一社長)

  

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