2006年度上智大学シラバス

2006/07/11更新
◆監査論Ⅰ - (前)
宮本 京子
○講義概要
 企業経営者がうそ偽りなく事実を正しく示した会計情報を公表すること(=説明責任)は、資本主義社会を成立させるうえで重要である。会計情報にうそ偽りがないことを担保する仕組みが監査であり、これにより企業は企業イメージやブランドを向上でき、他方、利害関係者は安心して企業に投資や融資ができる。
 この講義では、証券取引法や会社法に基づく監査について、監査の目的や意義、監査が経済社会において果たす役割について、基礎的な内容をとりあげる。講義では、会計や監査に関するトピックスを取りあげ、一緒に考える。
○評価方法
リアクションペーパー(30%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(70%)
○テキスト
内藤文雄『財務諸表監査の考え方』 税務経理協会・2004年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1ガイダンス
(監査とは何か=監査の意義)
2監査の目的と必要性
3財務ディスクロージャー制度と証券取引法に基づく監査
4会社法に基づく監査(1)―監査役監査
5会社法に基づく監査(2)―会計監査人監査
6監査基準の意義と規定内容
7監査人(1)―独立性
8監査人(2)―義務と責任
9監査法人をめぐる現代的な問題
10リスク・アプローチ
11重要な虚偽表示のリスクの評価
12評価したリスクに対応する監査人の手続
13監査要点と監査証拠

  

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