2006年度上智大学シラバス

2006/02/25更新
◆ミクロ経済学Ⅱ - (前)
蓬田 守弘
○講義概要
ミクロ経済学Ⅰで学んだ内容を基礎として、初級および中級レベルのミクロ経済学を講義する。はじめに、生産技術と費用構造の関係を復習し、競争市場での企業行動を考察する。次に不完全競争市場の分析に進む。現実には多くの産業で企業が市場支配力を持ち、市場は不完全競争の状態にある。なぜ企業が市場支配力を持つのか、また不完全競争市場ではどのような資源配分上の問題が生じ、政府はいかなる政策を実行すべきなのか、といった問題について解説する。また、企業活動のもう一つの重要な側面である、労働雇用や資本投入を分析し、労働市場や所得分配に関する問題を考察する。最後に消費者選択理論を取り上げ、需要構造についてより詳細に議論する。
○評価方法
前期学期末試験(定期試験期間中)(20%)、小テスト等(80%)
○テキスト
N・グレゴリー・マンキュー『マンキュー経済学Ⅰ ミクロ編』 東洋経済新報社 2000年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1企業行動:生産の費用
2競争市場における企業
3独占
4寡占
5独占的競争
6生産要素市場
7勤労所得と差別
8所得の分配
9消費者選択の理論

  

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