2006/02/22更新
○講義概要 |
日本国憲法における統治機構について講ずる。講義内容としては、国民主権と象徴天皇制について述べたのち、統治の基本原理に触れ、そのうえで順次、国会、内閣、裁判所、財政、地方自治、憲法秩序と憲法保障(違憲審査・憲法改正等)を取り上げ、最後に、平和主義について説明する。学説・判例を踏まえ、論点ごとに整理を行いつつ進めたい。受講生は、前もってテキストを読んで授業に臨んで欲しい。なお、本講では、前年度の憲法(基本的人権)で講じられなかった項目も取り上げられることになる。
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○評価方法 |
前期学期末試験(定期試験期間中)(50%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(50%)
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○テキスト |
粕谷友介・向井久了・矢島基美(編著)『憲法〔第2版〕』 青林書院・2003年
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○参考書 |
野中俊彦・中村睦男・高橋和之・高見勝利『憲法Ⅰ・Ⅱ〔第4版〕』有斐閣、近刊予定 芦部信喜・高橋和之・長谷部恭男編『憲法判例百選Ⅰ・Ⅱ〔第4版〕』有斐閣、2000年
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○授業計画 |
1 | 憲法(基本的人権の保障)補遺1-法の下の平等(1) |
2 | 同 補遺2-法の下の平等(2) |
3 | 同 補遺3-人権の主体 |
4 | 同 補遺4-人権の効力(1) |
5 | 同 補遺5-人権の効力(2) |
6 | 国民主権と象徴天皇制 |
7 | 統治の基本原理1-権力分立・代表 |
8 | 統治の基本原理2-選挙制度・政党 |
9 | 国会1-国会の地位 |
10 | 国会2-国会の組織と活動 |
11 | 国会3-国会および議院の権能 |
12 | 内閣1-行政権と内閣 |
13 | 内閣2-内閣の組織と権限 |
14 | 国会と内閣の関係 |
15 | 裁判所1-司法権の概念・限界 |
16 | 裁判所2-司法権の独立 |
17 | 裁判所3-裁判所の構成と権限 |
18 | 財政1-財政に関する基本原則 |
19 | 財政2-予算・決算、公金支出の制限 |
20 | 地方自治1-「地方自治の本旨」 |
21 | 地方自治2-地方公共団体の組織と権能 |
22 | 憲法秩序と憲法保障 |
23 | 憲法保障1-違憲審査制(1) |
24 | 憲法保障2-違憲審査制(2) |
25 | 平和主義1-9条をめぐる解釈論 |
26 | 平和主義2-自衛権と安全保障体制 |
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