2006年度上智大学シラバス

2006/02/23更新
◆マクロ社会学 - (後)
織田 輝哉
○講義概要
 「国家」・「民族」間の紛争、「企業」の買収合戦、「階層」間格差の拡大-われわれは日常、あたかもマクロな社会的実体がそこにあるかのように語っている。しかし、手に触れるわけでもなく目に見える訳でもないマクロ現象を捉えるためことは実はそれほど容易なことではない。本講義では、方法論的個人主義の立場から、ミクロな個人の行為レベルから始めてどのようにしてマクロ現象を社会学的に捉えることができるのかを考えることとしたい。その際に、用いる理論的道具立てとして、社会的行為理論、合理的選択理論、ゲーム理論、社会システム論等を挙げておきたい。さらに、マクロな社会現象の分析として国民国家や組織などの秩序形成、近代化・グローバル化などの社会変動の問題を取り上げたい。
○評価方法
出席状況(25%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(75%)
○参考書
盛山和夫・海野道郎編『秩序問題と社会的ジレンマ』ハーベスト社 1991年
アレグザンダー他編『ミクロ‐マクロ・リンクの社会理論』新泉社 1998年
パーソンズ『社会的行為の構造 1-5』木鐸社 1976-1989年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1講義で取り上げるトピックス
・社会的現実の意味的構成
・ミクロ-マクロ・リンク
・合理的選択の行為理論
・秩序問題とゲーム理論
・社会システム理論
・集団・制度の生成と変動

  

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