1 | アイデンティティの社会学・その源流 G.H.ミードの自己論を紹介し、その中から後の自己論を規定する二つの流れを確認する。 |
2 | アイデンティティの社会学・展開1 E.ゴフマンの議論を紹介し、ミードの中に見いだされた第一の流れがどのように展開されたかを追尾する。 |
3 | アイデンティティの社会学・展開2 H.ブルーマーの議論を紹介し、ミードの中に見いだされた第二の流れがどのように展開されたかを追尾する。 |
4 | アイデンティティの社会学・展開3 K.ガーゲンの議論を紹介し、彼の自己物語論が不完全なままに撤回されてしまった理由を検討する。 |
5 | アイデンティティの社会学・展開4 N.ルーマンの議論を簡単に紹介するとともに、そこから上記ガーゲンの議論の欠点を再確認する。 |
6 | 中間考察・自己のパラドクス ここまでの議論を整理し、自己現象に内在するパラドクスを確認する。なおこの回以降の講義は、受講者からの反応を考慮していくぶん変更される可能性がある。 |
7 | 物語論の導入1 社会学的自己論に物語というコンセプトを導入するために、他の領域で展開されてきた物語論を検討する。まずこの回では心理学の記憶研究において展開されてきた物語論をみていく。 |
8 | 物語論の導入2 歴史哲学の領域で展開されてきた物語論をみていく。 |
9 | 物語論の導入3 家族療法の領域で展開されてきた物語論をみていく。 |
10 | 中間考察・自己物語論 以上の検討をふまえて社会学における自己物語論はどのような基本前提を持ち、どのような研究の可能性を持つのか検討する。 |
11 | 現代社会と自己1 D.リースマンをとりあげ、消費社会の中で自己の構成様式がどのように変化してきたのかを、その最も基本的な形態において確認する。 |
12 | 現代社会と自己2 A.ギデンズをとりあげ、彼のいう再帰的な近代において自己構成のあり方がどのように変化してきたのかを検討する。 |
13 | 13 現代社会と自己3 K.プラマーをとりあげ、親密性の領域と公共圏との関係が近年どのように再編されたのか、それにともなって自己構成の様式がどのように変化しつつあるのかを考える。 |
14 | 現代社会と自己4:調査データから読む日本の若者(1) いくつかの調査データを用いて、日本の若者のアイデンティティ変化の様相について検討する。 |
15 | 現代社会と自己5:調査データから読む日本の若者(2) いくつかの調査データを用いて、日本の若者のアイデンティティ変化の様相について検討する。 |