2006年度上智大学シラバス

2006/02/24更新
◆メディアと情報の社会学 - (前)
松田 美佐
○講義概要
 ここ数年、携帯電話やインターネットなどの爆発的な普及により私たちの日常生活や対人関係が変容しつつあり、社会が大きく変化すると言われています。しかし、それらの議論は「新しい」メディアのもたらす技術的可能性から導かれたものが多く、私たちが実際にどのように「新しい」メディアを利用しているのかという視点に欠けるものが少なくありません。このため、語られている「変容」のありようが相互に矛盾するケースを数多く見かけます。
 本授業では、まず、メディアと社会の関係性についての理論を把握します。その上で、情報やメディアをめぐる具体的な言説を取り上げ、批判的に考察することで、これからの情報環境・メディア環境について考察します。
○評価方法
リアクションペーパー(30%)、レポート(70%)
○テキスト
授業中に指示します。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1イントロダクション
2メディアのある社会/ない社会1~メディア論的思考
3メディアのある社会/ない社会2~メディアへの社会構築主義的アプローチ
4マスメディアのある社会
5電話のある社会
6ケータイのある社会
7インターネットのある社会
8うわさと口コミのあいだ~「情報」の信憑性、信頼性をめぐる言説
9TVゲーム、出会い系サイトの「危険性」?~子どもとメディアをめぐる言説
10ケータイで若者の友人関係が希薄化するのか?~パーソナルメディアと人間関係をめぐる言説
11監視メディアとしてのケータイ~「治安悪化神話」と「家族」をめぐる言説
12インターネットでSOHO革命、情報発信革命~インターネットをめぐる言説

  

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