2006年度上智大学シラバス

2006/02/22更新
◆計画と政策の社会学 - (後)
藤村 正之
○講義概要
 社会変動を意図的に制御しようとする試みのひとつが社会計画であり、それをより具体化したものが社会政策であると考えられます。社会学は分析に主眼のある研究領域ではありますが、その創始以来、社会の変動を理解することとその再組織化に関心をもっており、社会計画と社会政策の社会学的研究はその関心の表れとも言えます。
 本講義では、社会学における社会計画と社会政策の研究の潮流を確認したうえで、現代社会における社会計画と社会政策の価値や理論、分析視点などについて学ぶとともに、それらの立案・実施・評価というフィードバック過程における各関係アクターの関係について考えていきたいと思います。
○評価方法
出席状況(5%)、リアクションペーパー(5%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(90%)
○参考書
武川正吾『福祉社会』有斐閣・2001年
藤村正之『福祉国家の再編成』東京大学出版会・1999年
三重野卓・平岡公一編『福祉政策の理論と実際(新版)』東信堂・2005年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1社会構想・社会計画・社会政策
2社会計画の社会学1-産業化・社会主義
3社会計画の社会学2-福祉国家と福祉社会
4社会計画の社会学3-計画限界と漸次的社会工学・リスク社会
5社会政策の社会学1-資源配分様式と社会関係
6社会政策の社会学2-生活水準と貧困・不平等・不公正
7社会政策の社会学3-生活関係をめぐる市民権と社会的排除
8社会政策の社会学4-生活の質と生活者
9計画と政策をめぐる社会過程1-政治過程と社会計画・社会政策
10計画と政策をめぐる社会過程2-市民活動と社会計画・社会政策
11計画と政策をめぐる社会過程3-利害葛藤と潜在的機能
12計画と政策をめぐる社会過程4-政策評価の諸手法
13計画と政策の社会学・まとめ

  

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