2006/02/22更新
○講義概要 |
高度産業社会の進展は、私たちの生活や価値観を固定的なものから選択可能なものに作り替え、その結果、ライフスタイルの概念が積極的意味をともなって登場してきました(例えば、DINKS,LOHASなど)。しかし、生活を通じて社会構造の影響にさらされる私たちは、思うほど自由気ままな人生を歩むわけではありません。資源・人間関係・規範との緊張関係のただなかにあるのが現代のライフスタイルでもあります。本講義では、個人・家族と社会構造を結ぶ媒介項としてライフスタイルをとらえ、その諸要素や歴史的変遷、消費や時間という重要契機への着目、生活問題への対処や社会関係の再形成などの諸点について、社会学的に考察していきたいと思います。
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○評価方法 |
出席状況(5%)、リアクションペーパー(5%)、レポート(10%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(80%)
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○参考書 |
井上俊ほか『岩波講座 現代社会学20 仕事と遊びの社会学』岩波書店、1995年 三浦典子・森岡清志・佐々木衛編『リーディングス日本の社会学5 生活構造』東京大学出版会、1986年 嶋根克己・藤村正之編『非日常を生み出す文化装置』北樹出版・2001年
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○授業計画 |
1 | 生活への社会学の視点 |
2 | 現代社会とライフスタイル |
3 | 戦後日本の社会変動と生活変動 |
4 | ライフスタイルと家族変動 |
5 | ライフスタイルと消費1-消費社会論と消費行動論 |
6 | ライフスタイルと消費2-〈豊かな社会〉と中流意識 |
7 | ライフスタイルと消費3-消費社会の社会問題 |
8 | ライフスタイルと時間1-24時間の生活 |
9 | ライフスタイルと時間2-労働時間と余暇 |
10 | ライフスタイルと社会関係1-個電化・モバイル化するメディア |
11 | ライフスタイルと社会関係2-NPOや地域通貨による関係形成 |
12 | ライフスタイルと社会関係3-世代とジェンダー |
13 | ライフスタイルの社会学・まとめ |
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