2006/03/10更新
◆心理学特殊講義Ⅱ(記憶の認知心理学) - (前)
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今井 久登
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○講義概要 |
記憶に関する認知心理学的な研究を,注意や認知などの周辺領域の研究成果とも関連づけながら学ぶ。簡単なデモンストレーションやミニ実験を交え,研究の内容を体感的にも理解できるよう心がける。授業はプレゼンテーション・ソフト (Apple Keynote) を使用して行い,授業後にリアクション・ペーパーへのコメントも交えてホームページにアップロードするので,復習に役立てて欲しい。
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○評価方法 |
レポート(70%) レポートの他に,授業参画・リアクションペーパー・研究参加などに基づく授業ポイントを設定し,成績評価に加味する。詳細は初回の授業で説明する。
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○参考書 |
そのつど授業またはホームページで紹介するが,認知心理学の全般的な参考書として,以下の本を紹介しておく。 道又爾・北崎充晃・大久保街亜・今井久登・山川恵子・黒沢学『認知心理学 −知のアーキテクチャを探る−』有斐閣(アルマシリーズ),2003年
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○授業計画 |
1 | イントロダクション(1回ていど) 具体的な内容に入る前に,認知心理学における記憶研究とその状況について概括し,授業へのイントロダクションとする。 |
2 | 記憶の基礎過程(4回ていど) 講義の前半は,記憶の基礎的な過程について学ぶ。以下の内容を順次取り上げる。 ・記憶のモデル ・短期記憶 ・記銘・想起・忘却 ・長期記憶の構造と機能 |
3 | 記憶研究の最前線(8回ていど) 講義の後半は,近年の研究から明らかになってきた記憶の最新の姿について学ぶ。以下の内容を中心に,重要な研究トピックを順次取り上げる予定である。 ・記憶と無意識:潜在記憶 ・記憶と意識:作動記憶 ・生活の中の記憶のはたらき:日常記憶 ・思い出の記憶:自伝的記憶 ・記憶のうつろい:目撃者の証言 |
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