2006年度上智大学シラバス

2006/01/22更新
◆心理学特殊講義Ⅰ(障害者のコミュニケーションおよび対人関係論) - (前)
TOTH Gabor
○科目サブタイトル
障害者のコミュニケーションおよび対人関係論
○講義概要
この講義は、異なるタイプの障害および彼らの特別なコミュニケーションの特徴について話し合っていきたいと思います。閉鎖的な支援環境における障害者との特別な対話として、ヘルパー・クライアントモデル、つまり主に4つの一般的な生活技能(ライフスキル)があります。
1.人間関係および対人関係コミュニケーション
2.問題解決および意思決定
3.身体状態の把握および健康維持
4.独自性開発および人生の目的
この講義は、理論と応用技能の両方に焦点を当てて行います。実際の例を挙げ、小グループ練習や議論の機会を伴ったインタラクティブな講義を行います。そのため、この講義の受講者は積極的な参加を必要とします。講義ではまず理論を学習し、次に問題点を検討し解決策を見つける試みを行い、障害に意識を働かせるようにしていきたいと思います。
○評価方法
出席状況(20%)、授業参画(30%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(30%)
グループ発表(20%)
受講生は、トピックスにおいてグループ発表をすることになりますので、短い課題について準備を求められます。
○参考書
この講義のテーマに深く関係した2つの本を推薦します。1つは日本語、そしてもう1つは英語ですので、もし可能であれば1つもしくは両方を読んでください。
H.H.ケリー, J.W.ティボー (監訳者黒川正流)『対人関係論』誠信書房/ 1995年11月
Robert P. Marinelli, Arthur E. Dell Orto "The Psychological and Social Impact of Disability" Springer Publishing Company/ 1999年02月
○必要な外国語
English
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1はじめに:障害の定義およびコミュニケーションの断絶(キルケゴールの比喩的な町)
2対人関係:障害者の社会的相互作用および社会参加
3障害における発達および家族の関与:親子関係
4障害における個人と人間関係に与える影響
5仲間づきあいおよび結婚:障害者のセクシュアリティ
6ヘルパー・クライアントの関係:支援グループとパラダイムシフト
7効果的な支援者:モデリングと支援の次元
8人間関係と6CIAモデル
9リハビリテーションの進行に対する多文化および多様な問題
10効果的でないコミュニケーション、看護技術、支援における非言語的な行動への気づき
11障害者に関する敬意、具体性、自主性および成人期
12変革の方法:問題解決および意思決定
13障害における純文学(belles-lettres)と映画

  

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