2006年度上智大学シラバス

2006/02/24更新
◆英語史 - (通)
土家 典生
○講義概要
英語の歴史は、数ある言語のなかでもとりわけ変化に富んでいて面白い。この講義では英語の語彙を中心に、英語の歴史を政治・文化・宗教の観点から講義する。同時に英語の統語法や語形が単純化していく様子も説明する。
 前期に扱うのは英語の周辺にかんするもので、比較言語学、ゲルマン人の文化・宗教・文字について触れる。
 後期は英語の文法と語形の単純化に関連する内容をはじめ、英語の語彙と語彙の借用および借用状況。またその原因となった歴史的な出来事。近代英語の抱えた諸問題とその解決方法。こうした内容を扱う。
 講義は毎回ハンドアウトを配布して行う。
○評価方法
出席状況(10%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(45%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(45%)
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1現代英語の特徴。文法・綴り字・語彙。
2発音と綴り字
3英語のアルファベット
4比較言語学から見た英語
5子音の推移
6印欧語族のブリテン島への渡来
7アングロ・サクソンの文化と社会
8印欧語族・ゲルマン民族の神話と宗教
9印欧語族・ゲルマン民族の神話と宗教
10ルーン文字
11雄牛御供とフランクス・カスケット
12運命の三女神
13ゲルマン語としての英語の特徴
14名詞の格変化と複数形
15代名詞の変遷
16動詞・助動詞の変遷
17古英語の語彙の特徴
18ケルト語・ラテン語の影響
19デーン人の定住と古ノルド語の影響
20ノルマン・コンクェストと英語の消失・復権
21フランス語の影響
22フランス語の影響
23英語とフランス語:発音・綴り字の比較
24近代英語:ルネッサンス期の英語問題
25近代英語:ルネッサンス期の英語問題
26近代英語:古典主義の時代の問題
27近代英語:古典主義時代の問題

  

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