2006年度上智大学シラバス

2006/01/29更新
◆英文法 - (通)
池田 真
○科目サブタイトル
伝統文法の真髄の理解
○講義概要
我が国が誇る科学的伝統文法の古典的名著『英文法汎論』をテキストに用いる。同書はJespersen、Sweet、Onions等を参考に、細江逸記博士がその独創的文法センスによりまとめたものである。市河三喜博士が「心から推奨し得る」と絶賛し、今なおその価値を失わないこの文法書の特徴は、細江博士による史的・心理的観点を含んだ洞察に富んだ解説と、19世紀の英米文学作品を中心とする格調高い豊富な例文にある。講義では、受講者に解説の朗読と例文の和訳をしてもらった後で、補足的な説明を行う。休まずに出席し、きちんと予習と復習を行った者には、1ページ進むごとに実力がつき、最終的には次のような「グラマティカル・マインド」が養成されるだろう。

(1) 伝統文法の神髄の理解
(2) 文法的に一点の曇りもなく英文を訳せる解釈力
(3) 例外や説明不可能とされる文法事項の史的解明

なお、この文典は500ページを超える24章からなる大部なものなので、授業では「目から鱗が落ちる」項目を厳選して扱う(授業計画を参照)。
○評価方法
出席状況(30%)、授業参画(10%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(30%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(30%)
文法教授法や翻訳の初歩にも触れるので、教職や翻訳に興味のある学生の受講を特に歓迎する。逆に、基礎的な文法概念が分かっていない者には、この講義はふさわしくない。
○テキスト
細江逸記『英文法汎論』 篠崎書林
○参考書
池田真『快読英文法』ベレ出版
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1オリエンテーション
2辞書の種類と使い方
3英文法の歴史と種類
48品詞(1)
58品詞(2)
68品詞(3)
7句と文句(1)
8句と文句(2)
9文成立の形式(1)
10文成立の形式(2)
11文成立の形式(3)
12動詞の目的
13補語
14不定詞文句(1)
15不定詞文句(2)
16遊離文句(1)
17遊離文句(2)
18遊離文句(3)
19限定文句と追叙文句(1)
20限定文句と追叙文句(2)
21叙想法(1)
22叙想法(2)
23叙想法(3)
24叙想法(4)
25語の配置法(1)
26語の配置法(2)

  

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