2006年度上智大学シラバス

2006/03/01更新
◆日本史演習(近世史) - (通)
川村 信三
○講義概要
本演習は、プレゼミによって歴史学研究の基礎の基礎を学んだ学生が、卒業論文作成にむけて具体的な準備をする場である。前期と後期の通年科目。
前期においては、史料講読演習の延長として刊行史料を読む。本年度は、細川家史料(大日本近世史料)を読みすすめながら、史料の基本的な講読を練習するとともに織豊以後の時代感覚をつける。
この間、参加者は卒論のテーマを設定し、夏休みにおける「悉皆調査」の準備をはじめる。
後期においては、戦国から近世にかけての諸テーマを整理するために、各週に一冊課題図書を選定し、ディスカッションをすすめる。前もって課題図書の講読が義務づけられる。
最終的に、卒業論文の骨格となるプレ卒論(A4 30枚)提出をめざす。
○評価方法
出席状況(50%)、レポート(50%)
前期 セミナーペーパー (Biographical Essay)A4紙(40字×30行/一頁)20枚以上
後期 卒論ドラフト A4紙(40字×30行/一頁)30枚以上
○テキスト
山本博文『江戸城の宮廷政治-熊本藩細川忠興・忠利の往復書簡-』 講談社学術文庫 2004年
東京大学史料編纂所『大日本近世史料-細川家史料- 第一巻以下』 東京大学出版会 1969年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1[前期] 導入 卒業論文にむけて: アカデミックペーパーとは
2細川家史料講読の準備(1)
3細川家史料講読の準備(2)
4細川家史料講読の実習(1)
5細川家史料講読の実習(2)
6細川家史料講読の実習(3)
7細川家史料講読の実習(4)
8細川家史料講読の実習(5)
9細川家史料講読の実習(6)
10プレ卒業論文の構想発表(1)
11プレ卒業論文の構想発表(2)
12まとめ 文献紹介論文(Bibliographical Essay)
13[後期] 導入 テーマ選定の問題  課題図書リストの提示
14網野善彦 『中世再考』(講談社学術文庫)によるディスカッション
15網野善彦 『東と西の語る日本の歴史』(講談社学術文庫)によるディスカッション
16横井清 『的と胞衣-中世人の生と死』(平凡社)によるディスカッション
17藤木久志 『戦国史を見る目』(校倉書房)によるディスカッション
18藤木久志 『戦国の作法』(平凡社ライブラリー)によるディスカッション
19藤木久志 『飢餓と戦争の戦国を行く』(朝日選書)によるディスカッション
20藤本正行 『信長の戦争』(講談社学術文庫)によるディスカッション
21ケイト・ナカイ『荒井白石の政治戦略』(東京大学出版会)によるディスカッション
22プレ卒論発表(1)
23プレ卒論発表(2)
24プレ卒論発表(3)
25総合合宿発表会
26総合合宿発表会

  

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