2006/02/24更新
○講義概要 |
日本古代史の研究を始めるにあたり、「なぜ過去に向かうのか」という各自の根本的な問題意識を大切にしつつ、史料読解の前提となる基礎的知識、方法・技術を習得させる。具体的には、論文を執筆する際に初心者が突き当たる主要な問題をピックアップし、それらをどのように解決したらよいか手順に沿って考えてゆく。例えば、前期授業の開始時に参加者それぞれが仮想の研究テーマを定め、それを明らかにするために必要な研究史の整理、文献の検索、史料の収集、参考資料などについて調査・報告し、前期授業の終了時には「論文を執筆する準備が整っている」状態となることを理想とする。
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○評価方法 |
出席は前提である。参加者には、授業計画に沿った課題で調査・発表を行ってもらう。レジュメの内容、発表の仕方、質疑応答の態度を中心に、授業全体への貢献度(他の報告者への質問・意見、討論の内容)などから総合的に評価する。
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○参考書 |
授業の進行状況、各自の報告の準備や達成度に応じて適宜指示する。 方法論懇話会 編『日本史の脱領域―多様性へのアプローチ―』森話社、2003年 野家啓一 責任編集『新・哲学講義 8/歴史と終末論』岩波書店、1998年
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○授業計画 |
1 | ガイダンス:問題意識とテーマの設定 |
2 | 研究史と文献検索1(諸分野の「回顧と展望」) |
3 | 研究史と文献検索2(文献検索サイト類、文献目録類) |
4 | 研究史と文献検索3(図書館・古書店) |
5 | 研究史の整理と基礎知識1(概説・講座類A) |
6 | 研究史の整理と基礎知識2(概説・講座類B) |
7 | 史料の検索・収集1(史料目録・検索サイト類、解題類) |
8 | 史料の検索・収集2(史料集・叢書類A) |
9 | 史料の検索・収集3(史料集・叢書類B) |
10 | 史料の検索・収集4(全文検索サイト類) |
11 | 史料の検索・収集5(図書館・資料館) |
12 | 参考資料の準備1(辞典・事典類A) |
13 | 参考資料の準備2(辞典・事典類B) |
14 | 参考資料の準備3(年表類、地図類、その他) |
15 | まとめと反省 |
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