2006年度上智大学シラバス

2006/02/26更新
◆外国教育史演習 - (通)
髙祖 敏明
○講義概要
「世界の公教育における宗教教育の位置」を主要テーマに,特に今日の「多文化社会に対応する公教育と宗教教育のあり方」に関する欧米諸国とアジア諸国の事例を検討する。テキストや配付資料に基づくグループ研究と発表,討論を織り交ぜながら授業を進め,研究方法論にも目を向ける。後期は、順次各自の定める研究テーマに基づく発表と討論に中心を移していく予定。
○評価方法
出席状況(20%)、授業参画(30%)
平常点(課題への取り組みや授業への参加度など=50%)と3年次ゼミ論文(=50%)との総合評価による。
○テキスト
江原 武一編著『世界の公教育と宗教』 東信堂,2003年。
○参考書
ダイアナ・L. エック [池田 智 訳]『宗教に分裂するアメリカ キリスト教国家から多宗教共生国家へ』明石書店,2005年。
柴沼 晶子,新井 浅浩編著『現代英国の宗教教育と人格教育』東信堂,2001年。
国際宗教研究所 編『教育のなかの宗教』新書館,1998年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1ガイダンス――この演習の目標と進め方
2世界各国の公教育における宗教教育の位置
3アメリカの公教育における宗教の位置
4アメリカの公教育と社会的共通価値
5アメリカにおける宗教的教育要求
6オランダの公教育・親・宗教
7全体討論――多文化社会における公教育と宗教教育のあり方(その1)
8イギリスにおける宗教教育の展開と現状
9イギリスにおける宗教教育の葛藤と多文化共生
10イギリスにおける教師訓練と宗教教育
11フランスの公教育と宗教
12全体討論――多文化社会における公教育と宗教教育のあり方(その2)
133年次ゼミ論文 第1回構想発表

注:ゼミ夏季合宿は受講者と相談の上で決める。
14論文の書き方――3年次ゼミ論文の進め方
15中国の教育における宗教
16中国における徳育の実践と改革
17フィリピンの公立学校における宗教教育
18レバノンにおける宗派主義と教育改革
19タイの公教育における宗教教育の位置
20トルコにおける世俗主義と宗教教育
21インドネシアの公教育と宗教
22マレーシアにおける宗教教育とナショナリズム
233年次ゼミ論文 中間発表(その1)
243年次ゼミ論文 中間発表(その2)
253年次ゼミ論文 中間発表(その3)
263年次のゼミ論文発表会に向けた準備と指導。
27注:1月末ないし2月初めに開催される4年生の「卒論・ゼミ論発表会」に参加すること。
2月中に3年次生のゼミ論発表会を開き、各自のゼミ論の概要を発表すること。

  

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