2006/01/26更新
○講義概要 |
芸術における感性と理性、と言っては面白みがなくなりますが、芸術とは心で感じるものか、それとも頭で理解するものかという問いは、西洋の古代から現代までの芸術論を貫く中心軸であるばかりでなく、芸術に接する現代の我々一人ひとりが考えなければならない問題です。講義では各回のテーマについて、古来の代表的な事例や考え方に立脚しながら考えを進めます。
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○評価方法 |
後期学期末試験(定期試験期間中)(100%)
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○参考書 |
竹内敏雄編『美学事典 増補版』弘文堂,1974年 佐々木健一『美学辞典』東京大学出版会、1995年
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○授業計画 |
1 | 導入として:芸術という謎、芸術家とは何をする人か |
2 | 日本の芸術観:感性重視の伝統 |
3 | 芸術と娯楽、芸術と学問の重なりと違い |
4 | 芸術とインスピレイション:プラトーンの詩人論 |
5 | 耳の調べ/知の調べ:西洋音楽理論における「協和」の位置づけ |
6 | 質問に答えて(1) |
7 | ルネサンス絵画の現実描写 |
8 | 色彩か輪郭か:17世紀絵画論における「効果」のとらえ方 |
9 | 感性的判断の普遍性:カント美学の主観主義 |
10 | 「ロマン的」対「古典的」または内容対形式 |
11 | 印象派絵画の急進主義 |
12 | 20世紀音楽における「偶然性」と「構成」 |
13 | 質問に答えて(2) |
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