2006年度上智大学シラバス

2006/02/17更新
◆哲学演習Ⅱ(芸文)B - (後)
大橋 容一郎
○講義概要
「美学」の源泉的著作として常にその名が上げられるプラトンの『饗宴』、またその形而上学的部分を発展させたプロティノスの「美」についての思索は、エロス的な愛と密接な関わりを持つ。そこで、本演習では、エロス的な愛・情念的な愛がキリスト教古代-中世の思想においてどのように扱われていたのかを、ニュッサのグレゴリオス(335頃-394)の『雅歌注解』、トマス・アクィナス(1244/45-74)の『神学大全』第二部の該当箇所を講読しつつ、考察することを狙う。
○評価方法
出席状況(30%)、授業参画(30%)、レポート(40%)
毎時間に「予習レポート」の提出を義務づける。この提出なしには、出席と認めない。
○テキスト
すべてプリントにて配布。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1授業内容、形式の説明。各回のレポーター分担を決める。
ニュッサのグレゴリオスと『雅歌注解』、トマス・アクィナスと『神学大全』について。
2ニュッサのグレゴリオス『雅歌注解』第1講和。
3同、第2講和。
4同、第3講和。
5同、第4講和。
6同、第5講和。
7トマス・アクィナス『神学大全』第2-1部、第26問第1-2項。
8同、第26問第3項-第27問1項。
9同、第27問第2項-第4項。
10同、第28問第1-2項。
11同、第4-5項
12同、第5-6項。
13予備日。

  

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