2006/03/20更新
○講義概要 |
哲学思想系の演習Ⅱであることを鑑み、後期には今日の日本における哲学的思惟の新たな展開から学ぶと共に、私たちが更に考え続け深めてゆかねばならない問題構制(問題の立て方)と動向を模索したい。先ず、今日の日本の代表的宗教哲学者である上田閑照(1926 -)氏の哲学的動向と宗教的思惟の結実を如実に示す『実存と虚存 二重世界内存在』を充分に時間をかけて共に読解し、議論することにする。禅仏教の思考源泉からの「真なる自己への問い」がこの著作においても根底を成している。その上で、最後の数回は新田義弘氏の『哲学の歴史』という著作を手にして、哲学史というものをどのように私たちの思索の課題へと捉え直せばよいのか、現象学の大家によるアプローチに学びつつ検討する。
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○評価方法 |
出席状況(20%)、授業参画(15%)、レポート(65%)
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○テキスト |
上田 閑照『実存と虚存 ― 二重世界内存在 ―』 ちくま学術文庫 1999年 新田義弘『哲学の歴史 - 哲学は何を問題にしてきたか -』 講談社現代新書 1989年
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○参考書 |
上田閑照『私とは何か』岩波新書 2000 / 2004年
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○授業計画 |
1 | 導入:今期のテーマとテキストについて 及び、授業の進め方、レポーター担当、学期末レポートについて |
2 | テキストの読解とディスカッション:『実存と虚存』(1) |
3 | 〃 (2) |
4 | 〃 (3) |
5 | 〃 (4) |
6 | 〃 (5) |
7 | 〃 (6) |
8 | 〃 (7) |
9 | 〃 (8) |
10 | テキストの読解とディスカッション:『哲学の歴史』 (1) |
11 | 〃 (2) |
12 | 〃 (3) |
13 | 〃 (4) + 総括: 今日の哲学的思惟の課題 |
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