2006年度上智大学シラバス

2006/02/24更新
◆哲学演習Ⅱ(哲思)A - (前)
大橋 容一郎
○講義概要
 G.W.ヘーゲルの『精神現象学』より「序論Vorrede」およびできれば「緒論Einleitung」までを読む。
 哲学思想上では避けて通れない基本文献である。大変に難しいことは覚悟の上で、脳みそを振り絞って理解しようという姿勢を評価対象とする。
 本演習は「哲学思想系列」の授業であり、大学院進学を目指す高度な内容とする。毎回出席を取り、毎回レポートを提出させる。
 報告の内容が悪い場合にはやり直させる。また3回以上欠席するなど、いい加減な姿勢の者は落第させる。
○評価方法
出席状況(30%)、授業参画(30%)、レポート(30%)、小テスト等(10%)
○テキスト
G.W.ヘーゲル『精神現象学』
 参加者は日本語訳(各種あり)および各自の専門外国語(ドイツ語、英語等)版を持参すること。最低でも日本語テキストを持参しない者は受講させない。また、外国語テキストが入手できないはずはなく、購入できなくとも図書館でのコピーの他、たとえばドイツ語原文や英語訳は、以下のサイトからダウンロードできる。精神現象学には各版の差異があるが、そうした点についてもインターネットなどで事前に調べておくのも当然であろう。
G.W.Hegel, Phaenomenologie des Geistes, 1807 "http://www.gutenberg.org/etext/6698"
G. W. F. HEGEL,THE PHENOMENOLOGY OF MIND (1807) "http://www.class.uidaho.edu/mickelsen/hegel310.htm"
G.W.ヘーゲル『精神現象学』『世界の名著版(山本訳)、岩波全集版(金子訳)、平凡社ライブラリー版(樫山訳)、未知谷版(三浦訳、牧野訳)、その他長谷川訳、武市訳など多数ある。序論が72段落に区分されているものが使い易い。』
○参考書
 最初の授業時に、次週の小テスト用にいくつか紹介するが、当然自分でも前もって調べておくこと。
 なお、入門書や以下のブログのようなサイトは、理解の役には立つが、その文章をコピーして自分のレポートに使用することは著作権法違反の犯罪となるばかりでなく、倫理的にも許されない行為であるので、絶対にやらないこと。関連サイトや文献は調べてあり、盗作部分を含むレポートを提出した場合は即刻落第とする。
 http://d.hatena.ne.jp/mindest/20051207/p1
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1オリエンテーション
2小テスト(ヘーゲルに関する知識を問う)
3担当者による報告と特定質問者による質問、全員での討論。
担当部分は受講者と相談して決定する
4同上(以下同じ)

  

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