2006年度上智大学シラバス

2006/02/23更新
◆信徒の霊性Ⅰ - (前)
石井 祥裕
○科目サブタイトル
信仰生活と文化形成
○講義概要
現代の宣教論におけるインカルチュレーション(福音が諸文化に根ざし、新しい文化創造の源泉となっていくこと)のテーマをキリスト者の生き方の問題として考える。この概念形成の経緯と「文化の神学」の動向を踏まえ、固有の視点として、福音と文化の接点をなす典礼祭儀や礼拝慣習に光をあてる。そこから古今東西の信仰と文化をめぐる諸事例に目を向けていく。日本に関しては、生活風土における伝統宗教の影響、死生観、文学・芸術へのキリスト教の影響、社会環境、サブカルチャーやメディアの問題など今日的な事象をもとりあげ、実践神学的に考察する方法を探りたい(講義と各自発表を組み合わせて進める)
○評価方法
出席状況(20%)、授業参画(30%)、レポート(50%)
授業参画は主に発表の意。レポートは期末最終課題の意。
○テキスト
共通理解用に講師著書をテキストとする(授業初回に斡旋する)
石井祥裕『神とともにある生活--キリスト教典礼の内的風景』 発行 パピルスあい  発売 社会評論社  2005
○参考書
発表、レポート用 参考図書として
(その他はオリエンテーションで案内する)
佐久間勤 (編著)『ネイティブ・インカルチュレーションの時代--福音とグローバル世界の出会いの神学』サンパウロ 2002
山岡三治『こころの巡礼--歳時記と歩む』教友社 2005
和田町子『ミサの物語』日本評論社 2001
○他学部・他学科生の受講
可 (キリスト教の入門的知識を有すること)
○授業計画
1オリエンテーション 
  インカルチュレーションというテーマ
2講義) 文化の神学の出発点--聖書とイエス・キリストから
3講義) 福音と文化の接点としての典礼
4講義) 古代教会における文化受容
5講義) 中世におけるヨーロッパ文化との重なり
6講義) 世界宣教と近代化から生じたもの
7講義) 現代の典礼刷新と文化への展望
8個別事例考察(各自の発表とともに)
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13最終回 まとめ

  

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