2006年度上智大学シラバス

2006/01/07更新
◆キリストの教会 - (前)
増田 祐志
○講義概要
キリスト教共同体の自己理解について扱う。イエスはユダヤ教とは区別された教会を創設する明確な意思をもっていなかったとされる。そのイエスの弟子たちは,周囲の世界の影響を強く受けながら自らの共同体を発展させてきた。歴史を通じてどのように教会は自己理解を発展させていったのかを概観し,「神の民」であり「原秘跡」である教会の意味を理解していく。
○評価方法
出席状況(30%)、前期学期末試験(授業期間中)(40%)、中間試験(30%)
授業参加は必須。6回以上欠席した学生は、いかなる理由であろうと、単位を履修をすることはできない。
○テキスト
岩島忠彦『キリストの教会を問う』 サンパウロ
○参考書
講談社「キリスト教史」シリーズ
H.キュンク『教会論 上下』新教出版
Avery Dulles "Models of the Church" ISBN 0-385-13368-5
T. Howland Sanks "Salt, Leaven, & Light: The Community Called Church" ISBN 0-8245-1666-4
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
14月13日 イントロダクション
24月17日 下からの教会論の論理1
34月20日 下からの教会論の論理2
44月21日 原始キリスト教団の成立1(ユダヤ教との決別)
54月24日 原始キリスト教団の成立2(ユダヤ教との決別)
64月27日 パウロの教会理解1
75月1日 パウロの教会理解2
85月8日 パウロの教会理解3
95月11日 古代の教会論1(アンティオキアのイグナチオ・エイレナイオス)
105月15日 古代の教会論2(テルトゥリアヌスとキプリアヌス)
115月18日 古代の教会論3(アウグスティヌス)
125月22日 教皇権の拡大1(レオ1世とグレゴリオ1世)
135月25日 教皇権の拡大2(聖職叙任権闘争)
145月29日 教皇権の拡大3(中世の教皇)
156月1日 公会議至上主義
166月5日 中間試験
176月8日 答案返却
186月12日 宗教改革者の教会論(ルター、カルバン)
196月15日 カトリック宗教改革の教会論(トリエント公会議)
206月19日 近代の教会論1(リベラリズム、第一バチカン公会議)
216月22日 近代の教会論2(近代主義)
226月26日 第二バチカン公会議の教会論1
236月29日 第二バチカン公会議の教会論2
247月3日 ポスト第二バチカン公会議の教会論1(日本のナイス)
257月6日 ポスト第二バチカン公会議の教会論2(アジア特別シノドス)
267月10日 教皇職と教皇制(首位権と不可謬権をどう理解するか)
277月13日 予備日

  

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