2006年度上智大学シラバス

2006/03/05更新
◆神と人間Ⅰ - (前)
光延 一郎
○科目サブタイトル
罪と原罪についてのキリスト教的な理解
○講義概要
科目の目標は、神と人間の出会いの意味について、「創造」・「罪」(原罪)・「恩恵」というテーマに沿って探っていくこと(一般的な科目名は「神学的人間論」)。前期は、まず第一に、私たちが神と出会うに際して、直面せねばならぬ「罪」、および「原罪」の問題を取り上げる。身近な事柄、文学などを通して、罪と救いの関連を自分の問題として考察したい。
○評価方法
出席状況(10%)、リアクションペーパー(30%)、レポート(30%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(30%)
プレゼンテーションを自発的に担当した場合には高く評価。
試験は、口述試験。レポートは、期末に課題文献について。リアクション・ペーパーは、その日の授業内容についてよく思いめぐらして次週に提出。4回以上欠席は、不可。
○テキスト
幸田和生『ゆるしの力』 女子パウロ会
光延編『現代カトリック神学資料集』
三浦綾子『氷点、続氷点』 角川文庫など
○必要な外国語
とくになし
○他学部・他学科生の受講
可 (条件として、少なくとも、キリスト教関係の全学共通科目などを一科目でも既修していること。)
○授業計画
1罪とはなにか
2日本人と罪意識
3他宗教の罪理解
4聖書の罪理解
5イエス・キリストによる解放の意味
6原罪とは何か
7社会的・構造的な罪について
8アウグスティヌスとペラギウスの原罪論争
9現代神学における原罪論再解釈の試み

  

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