2006年度上智大学シラバス

2006/02/23更新
◆イエス・キリストⅡ - (後)
岩島 忠彦
○科目サブタイトル
神の子信仰の発生と展開
○講義概要
 Ⅰで学んだ「史的イエス」のアイデンティティをテーマとする。復活を契機にイエスをメシア・神の子・人の子とする新約聖書に現れたキリスト信仰を学ぶ。さらにそこに表された根本的信仰が、異端の発生と共に教義として表明されていく過程を古代の教父・公会議を中心に学ぶ。なお、現代のキリスト論については時間的に余裕があれば扱う。
○評価方法
出席状況(30%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(70%)
講義数の少なくとも三分の二の出席が単位取得の前提となる
○参考書
百瀬文晃『イエス・キリストを学ぶ』サンパウロ
○必要な外国語
なし
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1復活信仰とキリスト論的ケリュグマの発生
2キリスト論の諸異端
3初期教父のキリスト論
4アレイオス問題とニカイア公会議
5三位一体神学のその後の展開
6アレキサンドリア学派とアンティオキア学派の対立
7ネストリオス論争とエフェゾ公会議
8カルケドン公会議の教義決定
9第3コンスタンティノポリス公会議の修正
10現代神学におけるキリスト理解

  

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