2006年度上智大学シラバス

2006/03/09更新
◆現代生物学入門 - (前)
井内 一郎
○講義概要
遺伝子工学、細胞工学、発生工学といわれるような、現代生物学の操作的な側面の基礎を解説する。生命現象に対して、どのような素朴な疑問から出発し、どのような観察や実験に基づいて原理・原則が確立され、どのようにして現代的成果が達成されて、生物体の操作が可能になったかを理解することを目標とする。高等学校等で生物学を受講している必要はない。
○評価方法
出席、レポート、テスト等の通常の方法で評価する。
○テキスト
特に使用する教科書はない。予め準備した資料を配布して授業を進める。
また、参考書は、適宜、講義の中で紹介する。
○必要な外国語
ナシ
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1I.イントロダクション:
 現代生物学の基礎としての「遺伝情報の流れ」について
2II.真核生物の遺伝子の構造:
 1.反復配列遺伝子―5s rRNA遺伝子
3II.真核生物の遺伝子の構造:
 2.単一配列遺伝子―一般のタンパク質の遺伝子
4II.真核生物の遺伝子の構造:
 3.遺伝子の再配列―免疫グロブリン遺伝子
5III.生物体の操作:遺伝子の導入
 1.マウスの体を大きくする―成長ホルモン(GH)遺伝子
6III.生物体の操作:遺伝子のノックアウト
 2.マウスの体を小さくする―インスリン様成長因子(IGF)
7III.生物体の操作
 3.クローン動物の作成

  

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