2006年度上智大学シラバス

2006/04/03更新
◆ザビエル学-ザビエルを学ぶ、ザビエルから学ぶ- - (後)
コーディネータ HOLLERICH Jean-Claude・増田 祐志
○講義概要
日本に初めてキリスト教を伝えた人物がフランシスコ・ザビエルであることを知っている人は多い。しかし、このザビエルが「日本の都にカトリックの高等教育機関を」と願い、それがもとになって上智大学が設立されたことを知る人は少ない。本年はザビエル生誕500周年である。本学はザビエルなしに建学されなかったし、ザビエルが何を上智大学に望んだのかを知らずに本学のミッションも果たせない。ザビエルという人物をつくりあげたものが何か(キリスト教・イエズス会)、そして何がザビエルという人物から流れ出たのか(キリスト教・イエズス会のミッション)、これを知ることは本学学生として自分がどこで、何を、何のために学んでいるかを知る良きよすがとなろう。本講義では、輪講形式でこれらを多角的に学び、本学で学ぶ者の使命を自覚してもらうことを目標としている。なお、授業履修者の中で希望する者のために、ザビエルゆかりのスペイン・パリ・ローマを巡る研究ツアーも検討している。
○評価方法
リアクションペーパー(80%)、レポート(20%)
リアクションペーバーは毎回採点する。欠席者を含む未提出者は0点扱いとなる。なお、4回以上未提出の者は、いかなる理由であろうと単位を履修することはできない。
○テキスト
輪講なので、特になし。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
110月3日:イントロダクション(オロリッシュ・増田)
210月10日:ザビエルが信じたキリスト教はどのように成立したか-ユダヤ教からキリスト教へ(佐久間勤)
310月17日:ザビエルが信じたイエス・キリストとは(増田祐志)
410月24日:ザビエルと聖書(小林稔)
511月7日:ザビエルに影響を与えたキリスト教思想(長町裕司)
611月14日:ザビエルの恩師イグナチオ・ロヨラ(川中仁)
711月21日:ザビエルの友ペトロ・ファーベル(竹内修一)
811月28日:アジアと日本におけるザビエル(川村信三)
912月5日:ザビエルが所属したイエズス会と芸術(児島由枝)
1012月12日:ザビエルが所属したイエズス会の世界宣教(アイダル・ホアン)
1112月19日:加賀乙彦講演会「ザビエルが語りかけるもの」(10号館講堂)
121月9日:上智大学建学、そしてその後(オロリッシュ・ジャン=クロード)
131月16日:受け継がれるザビエルの精神-現代の上智の卒業生像(山岡三治)

  

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