2006年度上智大学シラバス

2006/05/18更新
◆新約聖書入門Ⅰ - (前)
小林 稔
○講義概要
新約聖書の最初に出てくる三文書、マタイ福音書、マルコ福音書、ルカ福音書を扱い、各著者の書きたかったことを探る。キリスト者がイエスについて書いたこれらの文書から若干の箇所を選び、成立過程や背景思想をふまえ、同時代の諸文書と比較しつつ、批判的に読みたい。黙示録は背景思想としてのみ扱う。授業計画の変更、評価方法の詳細等は下記ウェブページを参照。
○評価方法
毎回のテスト兼リアクションで採点。欠席は零点で計算。遅刻、早退は各20点、キセル出席の他、私語・内職や堂々と眠る人も60点減点。
修正登録した人や正当な理由でやむをえず欠席した場合は一週間以内に届けること。考慮するが、全体の2/3以上の出席は必要条件としたい。
携帯については「マナーモードに設定の上、使用禁止」に留めるが、パソコンの遠隔操作器に誤作動が起こった場合は、全員電源を切ってもらう。
○テキスト
新約聖書:たとえば『新共同訳小型新約聖書』 日本聖書協会
○参考書
新約聖書翻訳委員会(訳)『新約聖書』岩波書店、2004年
その他、各自ダウンロードしてもらう予定のレジュメに記載
○他学部・他学科生の受講

○ホームページURL
http://pweb.sophia.ac.jp/~lct60132/06164nt.htm
○授業計画
1スライドで見るガリラヤとユダヤの気候風土
2パレスティナの地理的位置およびイスラエル史の概略
3新約聖書の目次。ナザレのイエスの出来事から正典目録成立までの経過の概略
4マルコ福音書の序文。洗礼者ヨハネに対する種々の観方
5黙示思想。第二神殿時代のユダヤ教諸セクトに対するその影響
6治癒物語にみられる、病者や罪人に対するイエスの態度
7女性に対するイエスの関わり方
8論争物語にみるイエスの新しさ
9前回の補足。70年を境とするユダヤ教の変質
10受難予告と受難物語。イエスの死に関しての史実と脚色
11以上の諸伝承・諸資料をマルコはどのようにまとめているか
12マルコの編集作業(続き)
13マタイとルカは、マルコやQを使って、どのような読者のために書いているか

  

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