2006年度上智大学シラバス

2006/02/20更新
◆キリスト教と仏教Ⅱ - (後)
髙山 貞美
○講義概要
現代世界の底流に渦巻いているのが悪の思想である。ときとしてそれは戦争やテロの形を帯びる。人の心には仏が宿るのか,それとも魔物がすまうのか。悪の起源について,ユダヤ・キリスト教にヨブ記,黙示文学,イエスの使信,アウグスティヌスの思想を学ぶ。仏教においては,源信の『往生要集』,悪人正機説,能の世阿弥に,地獄と浄土の世界を訪ねる。
○評価方法
受講態度,出席状況(リアクションペーパー),小テスト,レポート提出により総合的に評価する。
○テキスト
プリントを適宜用意する。
○参考書
授業時に適宜紹介する。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1イントロ―全体を眺めて
2ヨブの苦しみ
3ユダヤ黙示文学と悪の思想
4イエスの使信(1)
5イエスの使信(2)
6アウグスティヌスと悪の問題
7源信と『往生要集』
8『今昔物語』
9親鸞と悪人正機説(1)
10親鸞と悪人正機説(2)
11世阿弥の世界
12まとめ―全体を振り返って

  

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