2006年度上智大学シラバス

2006/02/22更新
◆旧約聖書入門Ⅱ - (後)
佐久間 勤
○科目サブタイトル
聖書における人間の光と闇に関する考え方
○講義概要
初めて聖書に触れる人々を対象に,旧約聖書のよく知られた物語を読む。世界の文学のみならず諸文化を理解するために聖書の知識は不可欠であろう。じっくりと読むことで,人間の問題にも思いを深めたい。
○評価方法
出席状況(30%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(70%)
希望者には筆記試験の代わりに口頭試験も可。
○テキスト
授業では聖書の本文をたびたび参照しつつ説明するので、受講者は必ず聖書(旧約聖書)を持参すること。下記の聖書が勧められるが、旧約全体を含むものであれば、それでも可。
日本聖書協会『新共同訳『聖書』続編付き』 日本聖書協会
○参考書
授業中に随時指示する。またpweb上の佐久間個人HPに掲載している授業案内も参照のこと(URLは下記参照)。
○他学部・他学科生の受講

○ホームページURL
http://pweb.cc.sophia.ac.jp/~t-sakuma
○授業計画
1導入:創世記2章:人間と世界の理想とは
2第一部: 天地創造物語に見る人間世界の現実
創世3章: 失楽―混乱した世界
3創世4章: カインとアベル―兄弟の対立
4サムエル記下巻11章: 罪と罰①―ダビデ王の罪
5第二部: 解決の可能性
サムエル記下巻12章: 罪と罰②―ダビデ王の罰
6創世記6~9章: 新しい創造―ノアの洪水物語:傷を負った再生、契約
7創世記19章: 新しい創造―ソドムの滅亡物語:神の裁き、正義
8列王記下巻5章: 新しい創造―ナアマンの癒し物語:根本的回心
9第三部: 「闇」体験の深化
ヨブ記: 神と人間の対立と和解―苦しみの神義論
10コヘレト書: 人間と世界の限界と超越―幸せの神義論
11創世記22章: イサクをささげる父アブラハム物語―光と闇の体験:人間の自由と神の自由
12イザヤ書53章: 苦しむ僕(しもべ)の歌―苦しみにおける連帯
13復活の希望

  

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