2006年度上智大学シラバス

2006/02/23更新
◆アジアの現状と人権 - (通)
BONET Vicente
○講義概要
アジアの国々において、人権にかかわる様々の問題がある。「反暴動法」、「国内治安法」、「国家秘密法」や「不法集会法」などの法律の名において行われる与党員、政府反対者の令状なしの逮捕、裁判なしの無期限の拘禁は、その例である。また国によっては、拷問、刑務所におけるいのちへの危険状況、一般人の強制労働もあげられる。アジア人権委員会は、常にこのような人権侵害を告発している。
この現状について,学生諸君の主体的な研究・体験学習は本演習の目的である。問題を理解するため,文献や資料から得る知識も必要であるが、それと共に、小グループでアジアの国々で体験学習を行うことは強く勧められる。
○評価方法
出席,リアクションペーパー,研究・体験学習の中間発表とレポート,最終発表とレポートの内容によって成績が決まる。なお、合格には求められたすべてのレポートの提出が必要不可欠条件である。
○テキスト
必要に応じて関連資料を配布する。
○参考書
テーマにあわせて参考文献・資料を紹介する。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1履修できる学生(25名)を決定する(履修したいならば必ず第1回に出席する必要がある)。履修する学生の関心にあわせて具体的な研究課題を検討する。
2具体的な課題の例(1):アジアのそれぞれの国における人権状況。
        (2):政治制度や法律による人権侵害。特定の人々の迫            害。
3具体的な課題の例(3):アジアの国々における労働者に対する人権侵害。
        (4):アジアの女性に対する人権侵害。
4具体的な課題の例(5):人権からみた子どもの状況。少年少女兵。子ども            の労働条件。ストリートチルドレン等。
        (6):少数者の人権状況。
5具体的な課題の例(7):権利保護のためのアジアにおける地域的制度。
        (8):「アジア人権憲章」の歴史と内容。

  

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