2006年度上智大学シラバス

2006/02/21更新
◆物語と人間 - (後)
片山 はるひ
○講義概要
人間は,常に物語を紡ぎながら生きてきた。近年特に,人間学における「物語的知」の重要性が指摘されている。本講義では,聖書を始め,様々な文学作品を題材として用い,現代思想における物語論等を援用しながら,人間の自己理解に不可欠な「物語」について,人間学的視点から考察を深める。演習形式で行うため,積極的な参加が必要。定員100名
○評価方法
出席状況(20%)、授業参画(10%)、リアクションペーパー(20%)、レポート(50%)
出席,リアクションペーパー,レポート,発表の総合評価
○テキスト
大江健三郎『新しい文学のために』 岩波新書
M・エンデ『はてしない物語 上・下』 岩波少年文庫
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1イントロダクション:物語と人間
2ことばと人間:異化と自動化
3想像力について
4『はてしない物語』/聖書との比較1
5『はてしない物語』/聖書との比較2
6ディスカッション 1
7『はてしない物語』/ユング心理学との比較
8神話と物語:エリアーデの宗教学から
9神話と物語:エリアーデの宗教学から
10ディスカッション 2
11物語論 1
12物語論 2
13まとめ

  

Copyright (C) 2006 Sophia University
By:上智大学 学事センター