2006年度上智大学シラバス

2006/02/24更新
◆環境法政策 - (後)
北村 喜宣
○講義概要
 環境法とは、現在および将来の環境質の状態に影響を与える関係主体の意思決定を望ましい方向に向けさせるためのアプローチ、および、環境損害の救済に関する法である。本講義では、環境法の基本理念、日本環境法の特徴、環境法のメカニズムを概観したあと、判例・行政実例にみられる法的論点および法政策的論点について、水質汚濁防止法、大気汚染法律・防止法、廃棄物処理法、土壌汚染対策法、環境影響評価法等を素材にして、検討する。
 さらに、「地方分権時代の環境法」という観点から、法律と条例の関係、自治体現場における法政策および法執行の実態をとりあげる。講義形式を基本とするが、レジュメのなかで提示される「質問」に対して、基本的に受講生がメモを用意し、それを踏まえて、クラス全体で議論をしつつ、論点に関する理解を深めることにする。
○評価方法
出席状況(10%)、授業参画(10%)、レポート(10%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(70%)
○テキスト
大塚 直『環境法[第2版]』 (有斐閣・2006年)
北村喜宣『プレップ環境法』 弘文堂・2006年
環境法令研究会『環境六法平成18年版』 中央法規・2006年
○参考書
阿部泰隆=淡路剛久(編)『環境法〔第3版〕』(有斐閣・2003年)
北村喜宣『自治体環境行政法〔第4版〕』(第一法規・2006年)
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1イントロダクション、環境規制法の基本的考え方
2イントロダクション、環境規制法の基本的考え方
3環境法政策と伝統的法理との衝突、比較研究の視点からみた日本環境法の特徴   現行環境法の制定にあたってどのような法的論点があり法政策にはどのように反映されているのかを、実証的に検討する
4環境法政策と伝統的法理との衝突、比較研究の視点からみた日本環境法の特徴   現行環境法の制定にあたってどのような法的論点があり法政策にはどのように反映されているのかを、実証的に検討する
5水質汚濁防止法
6水質汚濁防止法
7大気汚染防止法
8ダイオキシン対策特別措置法
9土壌汚染対策法
10土壌汚染対策法
11環境アセスメント制度
12環境法の執行過程
13地方分権と環境法
14総括的検討

  

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