2006年度上智大学シラバス

2006/02/24更新
◆法と経済学 - (後)
山﨑 福壽
○講義概要
法や規制が資源配分や所得分配に及ぼす影響について、経済学的な観点から分析するための手法を学ぶ。法律のあり方が、企業や個人の行動にどのような影響を及ぼすかについて考察したうえで、市場的な解決と法や規制による解決を比較検討する。借地借家法についての民法学者と経済学者の論争や、環境問題を解決するための司法的解決のあり方、企業再生のための法律の持つ意義、規制改革のあり方、知的財産権の保護のあり方等の具体的なテーマについても法と経済学の観点から考えて見たい。
○評価方法
授業中の態度や期末試験の結果から総合的に評価する。
○参考書
宍戸善一・常木 淳「法と経済学」有斐閣
八代尚宏『規制改革 「法と経済学」からの提言』有斐閣
山崎福壽『経済学で読み解く土地・住宅問題』東洋経済新報社
日引 聡・有村俊秀『入門環境経済学 環境問題解決へのアプローチ』
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1法学と経済学-対立から協働へ-
2ゲーム理論の「法と経済」への応用
3コースの定理とその意義
4不確実性・保険の「法と経済」
5契約と組織の「法と経済」
6不完備契約理論と「法と経済」
7繰り返しゲームの「法と経済」への応用
8市場と競争の「法と経済」
9資本市場の「法と経済」
10企業金融の「法と経済」
11環境問題の「法と経済」
12「法と経済」における公平性の位置付け

  

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