2006年度上智大学シラバス
2006/03/10更新
○講義概要 |
・陪審制度,判例法主義,懲罰的損害賠償,合衆国憲法など,英米法に特徴的な制度をいくつかとりあげ,各トピックに授業2-3回を使い,議論を通じ英米法の考え方・知恵を探り,日本法のあり方を再考する機会を提供できればと考えています.その際,実際の判例(英語)やビデオ教材などを利用することによって,可能な限りアメリカ法の実像に迫りたいと思います.各トピックについては,事前に日本語を中心とする教材を準備し,それを読んだことを前提に議論を進めたいと考えています. ・正式な授業の予定,評価方法を含め連絡事項などは,基本的にホームページ上に掲載し,ダウンロード可能な状態にするので,随時参照してください.http://pweb.sophia.ac.jp/~iwata-f/
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○評価方法 |
授業参画(20%)、レポート(10%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(70%) 定期試験は,場合によっては授業期間中に行われる可能性あります.また定期試験の代わりに期末レポートを選択にすることも可能です.詳細はホームページ,掲示板,講義中などでお知らせしますが,期末レポートによる評価を選択する場合,テーマの選定,資料の調査手法,執筆のあり方,研究の仕方などについて教員に事前に相談することが必須です.
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○テキスト |
学期開始時に配布予定です. 伊藤正巳,木下毅『『アメリカ法入門』 (第3版)』 日本評論社 田中英夫編集代表『『Basic英米法辞典』』 (東大出版会 1993)(2800円). 『別冊 ジュリスト『英米判例百選』(第3版 )』 (有斐閣 1996)(2600円).
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○参考書 |
下記の参考文献に加え,浅香吉幹『現代アメリカの司法』(東京大学出版会)も参照.各テーマに関する論考については,授業時などに随時お知らせします. 田中英夫『英米法総論 上・下』(東大出版会 1986,1987)(各3500円). 田中英夫編集代表『英米法辞典』 (東大出版会 1991)(15000円) . 田中英夫・竹内昭夫『法の実現における私人の役割』(東大出版会 1987)(2800円).
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○授業計画 |
1 | 1-3 序: 授業の進め方,陪審制度(英米法の最大の特徴の1つである陪審制度について,実際の陪審の評議を映したビデオ教材などを利用しつつ,その制度的特徴および社会的な意義を学ぶ) (04/12, 4/19, 04/26) |
2 | 4-6 判例法主義(英米における法の基本的形式である判例法について,合衆国最高裁判所の判例に実際にあたりながら,判例法主義のあり様を学ぶ) (05/10, 05/17, 05/24) |
3 | 7-8 訴訟手続の特徴 (アメリカ法における手続の重要性などを日本法との対比で学ぶ) (05/31, 06/07) |
4 | 9-10 懲罰的損害賠償と私人による法の実現(英米法に特徴的な考え方として,一般市民にとって法を使いやすくしておくことによって,法の利用を促進し,そこから法の目的を実現していこうという発想がみられる.そのような考え方の意義を学ぶ) (06/14, 06/21) |
5 | 11-13 合衆国憲法 (医療と法などを題材に) (06/28, 07/05, 07/12) |
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