2006年度上智大学シラバス

2006/03/22更新
◆企業の社会的責任 - (前)
藤井 良広
○講義概要
環境、社会、ガバナンスなど企業の社会責任活動(CSR)を理論、実践の両面から検証し、主要な論点と課題を評価する。環境経営の視点とともに、企業の取引関係を踏まえたサプライチェーン、セールスチェーンのリスクマネジメント、労働CSRの視点を加えて概括する。
○評価方法
出席状況(33%)、授業参画(33%)、レポート(33%)
○参考書
谷本寛治編著『CSR経営』中央経済社、2005
藤井良広・原田勝広『現場発・CSR優良企業への挑戦』日本経済新聞社、2006
松野弘・堀越芳昭・合力知工『「企業の社会的責任論」の形成と展開』ミネルバ書房、2006
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1概論としてのCSR。CSRの背景と日本企業の位置づけ。歴史的考察や、日本的経営との比較も行う。
2ステイクホルダー・マネジメントの重要性。
3サプライチェーン問題と競争力。
4セールスチェーン問題の盲点。顧客満足度。
5労働CSRとは。国際的視座での評価。
6中小企業のCSR。サプライチェーン対策を中小企業側から展開。
7コンプライアンス対策。特定企業のケーススタディ。
8環境リスクマネジメントとしてのCSR。
9人権問題とCSR。
10SRIの展開と役割。スクリーニングの実態について。
(外部のSRI運用者による討議を予定)
11SRIの展開と役割。長期の企業評価について。
(外部のSRI関係者による討議を予定)
12コミュニティとCSR。欧米の例を踏まえて。
13まとめ。CSRのグローバル化と、日本企業が抱える特殊課題。

  

Copyright (C) 2006 Sophia University
By:上智大学 学事センター