2006年度上智大学シラバス

2006/02/03更新
◆反応工学 - (前)
長本 英俊
○講義概要
反応工学は、化学反応を制御し、反応装置・反応システムを設計・操作する工学である。化学反応を制御する因子としての流体の動き(流動)、物質の移動(拡散)、熱の移動(伝熱)について解説し、これらの速度が影響する化学反応装置に関して、反応速度の定量的な取扱法を講義する。化学工学の基礎を理解していることが望ましい。
○評価方法
出席状況(20%)、レポート(30%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(50%)
○テキスト
プリントを配布する。
○参考書
橋本健治『「反応工学」(改訂版)』培風館(1993)
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1序論:反応工学とは
2基礎概念と手法:反応速度、速度式、量論関係
3反応器の設計方程式1:化学量論式と反応率、濃度と分圧
4反応器の設計方程式2:物質収支と反応器(回分式反応器)
5反応器の設計方程式3:物質収支と反応器(流通式反応器)
6反応器の設計方程式4:設計方程式の応用
7複合反応1:量論関係、量論式の独立性、反応進行度
8複合反応2:複合反応の速度解析と反応器の選定
9流通式反応器内の流体混合1:滞留時間分布と混合特性
10流通式反応器内の流体混合2:流れのモデルと滞留時間分布、反応率
11不均一系反応と物質移動過程1:固体触媒反応の速度過程
12不均一系反応と物質移動過程2:触媒内濃度分布の解析
13不均一系反応と物質移動過程3:見掛け反応速度と触媒有効係数
14非等温反応器の取り扱いとまとめ

  

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