2006年度上智大学シラバス
2006/02/10更新
○講義概要 |
環境と科学
現代の社会は多種多様の化学物質に支えられて成り立っています。しかし、その便益(ベネフィット)のために多用される化学物質の中には、危険性・有害性をもつものもあります。これまで化学物質の管理は、物質固有の有害性(ハザード)を基に法規制で管理するのが中心でした。今日では、化学物質の管理をハザードの大小だけでなく、その使用されている実際の場における人体及び環境への影響の程度を考慮したリスクアセスメントが行われるようになりました。化学物質に対するリスク評価が適切でないために、いたずらに社会的に不安を招くことがあります。リスク評価は、化学物質のみならず、あらゆる科学と技術にとって必要な要素となってきています。更に、エネルギー消費や資源消費を対象とするライフサイクルアセスメントも、環境影響評価のもう1つの重要な評価方法です。この授業では、環境と化学物質との関わり合いを中心に、講義をします。
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○評価方法 |
出席状況(50%)、レポート(50%) Reviews of Enviromental Contamination and Toxicology (出版社Springer)を受講者が分担して翻訳し、レポートとして提出する。
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○参考書 |
下記にあげる参考書以外に、講義中に参考書を示す。 日本化学会編『環境科学』東京化学同人・2005 中西準子・益永茂樹・松田裕之編『演習環境リスクを計算する』岩波書店・2005 『地球環境キーワード事典』中央法規・2005
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○他学部・他学科生の受講 |
否 (ただし、化学専攻は受講可)
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○授業計画 |
1 | 1.環境と科学 |
2 | 2.化学物質とリスクアセスメント |
3 | 3.同上 |
4 | 4.リスクコミュニケーション |
5 | 5.化学物質による汚染と循環:大気、地球温暖化 |
6 | 6.化学物質による汚染と循環:水、海洋汚染 |
7 | 7.化学物質による汚染と循環:酸性雨 |
8 | 8.廃棄物とリサイクル(3R) |
9 | 9.ライフサイクルアセスメント |
10 | 10.同上 |
11 | 11.ゼロエミッション |
12 | 12.化学物質に関する法律 |
13 | 13.総括 |
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