2006年度上智大学シラバス

2006/01/29更新
◆神経制御工学 - (前)
田中 昌司
○科目サブタイトル
脳のアーキテクチャと制御原理
○講義概要
神経システム(脳)のアーキテクチャと動作原理(operating principles)に関して、制御工学の観点から、工学的な体系化を試みる。脳は、行動制御のためのコントローラとして進化してきた。高等動物においては、その機能は単なる運動制御にとどまらず、何をすべきか、すべきでないか、どのようにすべきかなどの判断を含み、さらに思考機能、そして心へと発展した。その仕組みを学ぶことは、工学者にとって深い意味を持つ。神経制御工学では、広い視野で心の領域にまで至る脳の「制御」のメカニズムを論じる。
○評価方法
出席状況(30%)、リアクションペーパー(20%)、レポート(50%)
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1はじめに
2脳の構造
3神経回路
4神経系の状態方程式
5神経伝達
6神経薬理学の方法
7脳イメージング法
8思考回路・ワーキングメモリ
9思考の制御
10思考の制御がうまくできない場合
11精神医学の方法
12心のはたらき
13まとめ

  

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