2006年度上智大学シラバス

2006/03/06更新
◆言語臨床特講F(脳性麻痺) - (通・集中)
角山、鈴木
○講義概要
『脳性麻痺の言語病理は言語の発達の偏奇の現れであり,ゆがめられた形の発育の結果である。』という古典的表現を核にしながら,脳性麻痺(重複発達障害)を生きる人とその家族への臨床援助について考える。発達障害児の治療教育には、社会が子どもたちをどのようにみているか、家族が子どもたちをどのようにみているかなど、いわゆる関係性のテーマ、とりわけ専門スタッフと家族の関係、母子関係が重要な意味をもつ。本講では、われわれが障害児をどのようにみてきたか(障害観)や、障害児の情緒発達に関する精神分析的な研究を概観しながら、脳性麻痺を含む発達障害児の心理臨床について考えてみたい。障害児臨床に不可欠なカウンセリング・マインドを体感するため、インテーク面接のロール・プレイを導入する。
テキスト: 平井久他編『言語習得』岩崎学術出版(1986)(角山)
参考書: D. W. Winnicott,牛島定信監訳『子どもと家庭』誠信書房(1984)
角山富雄、上野直子編『言語臨床事例集第6巻 バイリンガルと言語障害』学苑社(2003)
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1オリエンテーション

  

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