2006年度上智大学シラバス

2006/02/25更新
◆外国語としての日本語教授法Ⅰ - (前)
中西 家栄子
○講義概要
将来、日本語教育に従事してみたい、海外で、或は、ボランティアで日本語を教えてみたいと考える学生を対象にしたコースである(但し、言語教育という観点からは、他言語の教育にも応用され得る)。
言語学習及び習得理論の紹介。外国語教授法の概観。発話場面や文脈にあった言語運用能力を育成する指導法を考える。具体的な教材の紹介、教室活動の展開、文型・文法項目等の指導法を紹介したのち、実際に教案・教材を作成してもらう。基本的には極めて実践的な授業である。課題研究についてはグループワークを行なうが、基本的には講義が中心となる。日本語教育の理論と実践の全般にわたるかなり広範囲な内容になる。
○評価方法
出席状況(10%)、授業参画(10%)、レポート(20%)、前期学期末試験(授業期間中)(30%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(30%)
○テキスト
①テキストの購入は義務ではないが、最低限日本語教授法に関する 本を一冊手元においてほしい。
②テキスト以外にクラスでさまざまなプリントを配布する。プリン トの配布は当日出席した者にのみ行う。
中西家栄子・茅野直子『実践日本語教授法』 バベル出版
その他配布物多
○参考書
参考文献についてはクラス内にて紹介する。
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講
可 (日本語学に関する科目を履修していることが望ましい。)
○授業計画
1オリエンテーション:
  日本語教育と国語教育の違い
  日本語教育の例(ビデオ)
2世界における日本語教育の現状 
  日本語教育の歴史
3コースデザイン
  レディネス分析とニーズ分析
4シラバス(構造シラバス、機能シラバス、場面シラバス、話題シラバス等の紹介)
5学習理論と第二言語習得理論の紹介
6外国教授法の流れと紹介 (1)
7外国教授法の流れと紹介 (2)
8オーティオリンガル vs コミュニカティブ・アプローチ 
 その理論と実際(教室活動のビデオを見る)
9教材・教具論 <課題:教科書評価> (1)
10教材・教授論 課題の報告 (2)
  グループワーク
11技能別指導法
  日本語の音声と音声教育 (1)
12  日本語の音声と音声教育 (2)
13技能別指導法
  聴解とは?       (1)
  教材の紹介と聴解の指導法
14教材の紹介と聴解の指導法
  課題<聴解教材の作成>の報告  (2)
  グループワーク
15前期 テスト

  

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