2006年度上智大学シラバス
2006/02/04更新
○科目サブタイトル |
抄物から現代日本語への変遷の姿を探る
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○講義概要 |
文語(書き言葉)と口語(話し言葉)が完全に乖離した室町時代の口語資料の一つである“抄物(ショウモノ)”(五山の学僧や儒者が漢文体の原典などを講義したものの筆記録)の『長恨歌抄』を基に、古代語から近代語・現代語へ移り行く日本語の姿を辿る。音韻・文字・語法・語彙・文章などの各分野において現代日本語を考える上で極めて興味深い面を有しており、同時代の口語資料であるキリシタン資料や狂言詞章などのことばと比較検討しながら考察する。
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○評価方法 |
レポート(50%) 発表内容・態度を重視する。
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○テキスト |
国田百合子解説『長恨歌・琵琶行抄』 武蔵野書院
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○授業計画 |
1 | 前期数時間をかけて、口語資料としての抄物について概説し、『長恨歌抄』の特色と資料的価値について講ずる。次に、発表者と発表範囲を予め決め、日本語学的観点から演習を展開する。 |
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