◆教育学特殊講義Ⅱ-アメリカの教育思想- - (前)
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松浦良充
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○講義概要 |
日本の教育問題や教育政策の現在および将来を考えるために、比較教育学・比較教育思想史的な観点から、20世紀のアメリカ合衆国における教育状況の思想的背景を検討する。基本的には、19世紀末から21世紀初までのアメリカ教育の史的展開を追う形で講義・ディスカッションを行なうつもりでいるが、履修者の数や意欲に応じて、発表・討論の形式をとることもあり得る。いずれにせよ、積極的な授業参画を評価する。また講義は、下記参考書欄の文献をもとに進める予定であるが、強い関心をもつ場合は別として、履修者は特にこれを入手する必要はない。
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○評価方法 |
出席状況(50%)、授業参画、レポート(50%) 上記、出席状況(50%)には授業参画を含む。ディスカッションや発表への貢献度を重視する。
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○参考書 |
Joel Spring『The American School: 1642-2000 (4th edition)』New York: McGraw Hill, 2001
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○授業計画 |
1 | イントロダクション:授業の進め方とねらい |
2 | 日本にとってアメリカ教育はどのような意味をもつのか(比較教育学の観点から) |
3 | 教育学にとって「教育思想」研究はどのような意味をもつのか(比較教育思想史研究の観点から) |
4 | 20世紀前半のアメリカ社会と教育の思想的背景:①学校の整備と教育方法の理論化 |
5 | 同上:②進歩主義教育の光と陰 |
6 | 同上:③労働市場と学校の階層化、教育学の果した役割 |
7 | 20世紀後半のアメリカ社会と教育の思想的背景:①知識をめぐる政治学 |
8 | 同上:②冷戦と教育 |
9 | 同上:③公民権と文化をめぐる闘い |
10 | 現代アメリカ教育改革の思想的背景:①多文化・化 |
11 | 同上:②学力・規律向上 |
12 | 同上:③選択・参加と市場原理 |
13 | まとめ:「教育改革」を日米比較の視点からみる |
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By:上智大学学事部学務課
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